【ベトナム一人旅 #6】バイタクおやじ「フーさん」と、チョロンへ買い物の旅

ホーチミンのおすすめの洗濯屋「BAO CHAU」に洗濯物を預け、バイタク「フーさん」と共に買い物の旅に向かいます。

【買い物リスト】

  • 乾燥ドリアン
  • 月餅(というお菓子)を作るための型(調理器具)
  • ベトナムの布 5メートル

乾燥ドリアンを買いに行く

まずは一番簡単そうな乾燥ドリアンから。。

フーさんに乾燥ドリアンの画像とベトナム語の商品名を見せます。

フーさん:「ああ、これは市場じゃなくてスーパーだね〜」(日本語)

という事でさっそく向かいます。行き先は「コープマート(COOP.Mart)」

この店舗以外にも、コープマートはホーチミン市内に沢山あります。GoogleMap検索で「ホーチミン コープマート」と入れると何箇所か出てきます。

コープマートでは乾燥ドリアンを買います。ドリアンを揚げた「ドリアンチップ」の方がメジャーで、乾燥ドリアンはマイナーな商品のようでした。そして思ったより圧倒的に高い。

40gのパックが1つ50,000ドン(250円)もします。

大手のスーパーなのでボラれている可能性はありません。もともと高い商品のようです。。ドリアンチップはもっと安かったです。

1kg頼まれていますが、お金が無くなるので16個、640g購入しました。これでも会計は800,000ドン(4,000円)です。。。ベトナム感覚だと超高いです。

そして非常にかさばる。。もしも日本へ発送できなかったらこの後の旅程が大変な事になると心配に。。

購入した乾燥ドリアン

月餅を作るための型を買いに行く

まず、月餅(げっぺい)を知っている人はどのくらいいるのでしょう。。お饅頭のようなお菓子で、ウィキぺディアによると中国に起源のあるお菓子だそうです。確かに中国のお土産売り場で沢山売られていた気がしますし、中国帰りの先輩や同僚がお土産で月餅を買ってきてくれた事があります。

月餅:Wikipedeia

自分は子供の頃から食べた事がありますが、「月餅が食べたいな〜」と思った事は一度もありません。知ってはいるもの、自分の中ではそのくらい存在感の薄い食べ物なのです。

月餅の、しかもそれを作るための「型」を買って来いとは、、マニアックすぎるオーダー。

コープマートでも店員さんに聞いて探しましたが、置いていませんでした。

バイタクのフーさんに「月餅の型」のベトナム語を見せます。「え、こんなの欲しいの!?」という一瞬引いた空気になり、、

フーさん:「”げっぺい”ってあの丸いお菓子の!?」(ベトナムでは”げっぺい”とは呼ばないらしい)

イナゾウ:「そう」

フーさん:「家で作ってみたいの!?」苦笑

イナゾウ:「自分は作らない。頼まれているだけ」

フーさん:「うーん、OK、チョロンに行ってみよう。たぶん売ってる」

という事でチョロンに向かいます。
「チョロン」というのはホーチミンの5区から6区にかけて広がる華人街(中国系の移民の街)の総称だそうです。ホーチミンには何十万人という華人が住んでおり、その大半が5区と6区で生活しているそうです。

そしてバイタクのフーさん曰く、チョロンには衣料から雑貨から食品に至るまで様々な製品の工場があり、工場で作った製品を売る大問屋街を形成しているとのこと。

これは恐らく日本人向けの「フーさん系」バイタクのお決まりのようで、チョロンに連れて行きたがるようです。

常套句として、ベンタイン市場で買えるような商品を買いに行きたいと言うと「ベンタイン市場は立地が良いから高い」「チョロンは工場で作ったものをその場で売っているから安い」と言うみたい。


理由はこんな感じかな。。
・中心部から離れたチョロンに行くほうが、バイタクの時間が稼げる。
・ベトナムのローカルっぽい雰囲気を堪能できて、客が喜ぶ。
・バイタクと提携している店が多い。
・ローカル向けの店舗が多いので、ベンタイン市場より確かに安い

実際に行ってみると、街全体が市場のようになっていて、お店だらけ。。しかも同じジャンルの商品を扱う店が所狭しと同じエリアに集中しているので、ワンブロック全て布屋とか、ワンブロック全てカゴ屋とか、そんな感じ。

正直、見応え有ります。

これはチョロンの中にあるキムビエン市場

ベンタイン市場よりも地元向けな雰囲気が出ていました。

街の雰囲気も1区の中心街とはかなり異なります。観光客を全然見かけませんし、停まっていると目線を感じます。駐在などでベトナムに慣れていない限り、一人では心細いと感じました。

やはり周りに外国人らしき人が見当たらない。そして自分を珍しそうに見てくるおっさんもいる。

ベトナムで活躍する日本のトラック(いすゞ)

月餅の型を見つけるべく、調理器具屋を探します。

しかし、全然見つからない。

途中、別の店の人に月餅の型を売っていそうな店の場所を何度も訪ね。その度に「あっちにあるんじゃないか」みたいな事をと言われる。

見つける仕事は完全にバイタクのフーさんに任せ、自分は観光にいそしみます。だってベトナム語が話せない自分が入っても全く戦力にならない雰囲気。まず英語があまり通じ無さそう…

バイタクのフーさんも参っていたに違いない。日本のサイトを見る限り、ベンタイン市場で買えるような衣料品やお土産物をチョロンで買うというパターンが多いようだ。当然、お店の場所は明確で、場合によってはお店と提携して、商品代の何割かがバイタクおやじに入る仕組みになっているはず。

しかし、「月餅の型」を買いに行きたいと行った日本人は初めてのはずだ。

そして、探し始めて30分後くらい。。ようやく取り扱ってそうな調理器具屋を発見!

そして、、売っていた。月餅の、型!!
おすすめされた商品は、上下左右を密閉できる本格的な型。上蓋にバネが付いていて、圧力をかけたままにする事ができる。模様をつけるためのプレートが何枚も付いている。値段は 250,000ドン(1,250円)。

もっと安いのは無いのかと尋ねると、100円くらいで買える型があったが、こちらはクッキーの型のような簡易なもので、お店で売られているような本格的な月餅は作れなさそう。

こんなマニアックな製品、日本の感覚だと1,250円は高くは無いのと、滅多に買いに来れないという理由で2つ購入しました。

恐らくこの店で月餅の型を買った日本人は自分が初めてに違いない。。

バイタクのフーさん曰く、問屋なので価格交渉は難しいとの事。ただし、ベトナム人相手なら1割、2割割り引いてくれる可能性があるとのこと。

また「問屋」という言葉を裏付けるように、なんと、店に置いてある商品は基本的に見本で、注文を受けると近くの工場から在庫を取ってくる仕組みとのこと。今回も「椅子に座って待っていて」と言われ、10分ほど待機していると何処からか月餅の型が届きました。一体何処に工場があるんだろうか…

何はともあれ、恐らく今回の最難関である月餅の型を無事にゲットできましたー。

購入した月餅の型

布を買いに行く

布を買いに行くのは楽勝でした。何故なら調理器具屋に行くまでに布の問屋街が沢山あったので、戻るだけです。

5分くらいで布の問屋街に到着。

問屋と商品が有りすぎて選べない〜〜 ので、とりあえず1つの店に入って選ぶ事にします。一応、柄のイメージも伝えられているのですが、それに合致したような柄は隣の店舗を見ても見当たらない。ので、良さそうなのを選んで購入しました。

グレードが二つあって、高い方が5メートルで500,000ドン(2,500円)、安い方が250,000ドン(1,250円)。

安い方はいかにも化学繊維という感じだったので、高い方を購入。

これもベトナム感覚だと思っていたより相当高いんだが、ボラれているのだろうか…。やはり問屋という事で値段交渉無理。そして5メートルが最小ロットとのこと。

ベトナム人が買えば安くなるかもという事で、バイタクのフーさんが支払いに行く。100,000ドン割引してもらって、400,000ドンに。

よく、バイタクと店が提携していて商品代の何割かがバイタクに流れるという話しがあり、事実だと思うんですが、今回は探して見つけた店(調理器具屋)や、自分が指定した店(布屋)なので、事前に提携するのは難しいかと。

この辺り(チョロン)の問屋の相場観、外国人価格と現地人価格の差などは、一限の自分にとっては謎に包まれています。

購入した布
とりあえず、前日の種も含め、頼まれていた買い物は全てコンプリートしました。何とも言えぬ達成感。

バイタクお決まりのコーヒー豆問屋へ行く

ホーチミンの日本人相手のバイタク。いわゆる「フーさん系」のバイタクに乗ると必ず連れて行かれると言われる場所があります。コーヒー豆やお茶の葉を売っている小さな問屋です。お土産としてコーヒー豆やお茶の葉(特に蓮茶)の購入を超絶レコメンドされる訳です。

ネットで調べると、リアルなフーさん含め「フーさん系」の日本人向けバイタクに乗った人はみんな連れて行かれている模様。

「工場見学」と紹介されているサイトもありますが、それも恐らくこの店の事。工場見学と言っても実際は問屋の中で仲卸業者のように試飲をして購入するだけ。

こうゆう店は十中八九、店とバイタクが提携しています。

場所は、チョロンからホーチミンに戻る途中にあります。場所を載せておきます。

お店はここだった気がします。

今回の「フーさん」も勿論、帰りに寄らないかとレコメンドをしてきます。多少ぼられる覚悟が必要ですが、買い物が全て終わってご機嫌な気分になっていた事もあり、礼も兼ねて行く事にしました。
途中のガソリンスタンドでバイクのガソリンを入れるバイタクのフーさん。
コーヒー豆屋の店舗は2畳ほどのスペース。店の中で試飲が出来ます。

コーヒーやお茶の焙煎は上の階でしているそうです。

コーヒーは色々なグレードの物が売られています。一番良いグレードが500gで500,000ドン(2,500円)。高いわーーー

ただし豆の艶感は確かに高級そうでした。ショッピングモールで量り売りをしているコーヒー豆が、500gで250,000ドン(1,250円)でしたので、値段は2倍ですが、豆の大きさや艶感は問屋で見せられた物の方が上でした。

コーヒーはもう要らないと伝えると、蓮茶(蓮花茶)をレコメンドされる。こちらも500gで500,000ドン(2,500円)。高いわーー

でも調べると、日本ではベトナム輸入品の蓮茶が100gあたり850円で売られている。500gで4,250円になる事を考えると安い。日本語のパッケージに入れられているが、元はベトナムのこういう問屋で扱っているものと同じに違いない。という事で蓮茶500gを実家向けにお買い上げ〜〜。

>>調べた蓮茶はこちら

大量の荷物になったので、日本へ海外発送しないと翌日からの旅程に差し支える。翌日はニャチャンに移動するのです。現在時刻は13時半。急いでホーチミンの中央郵便局に向かいます。

コメントを残す