結婚を考えている独身男性必見!! 婚約指輪を贈る人の割合と指輪の相場

久しぶりに女性を含む数人で飲む機会があり(合コンではない)、婚約指輪の値段の話で盛り上がったので、早速記事にしてみます。

まず、話はこんな感じでした…

————–

女性:「貯金が無かったら結婚できないじゃない。例えば婚約指輪はどうやってプレゼントするの?」

男2:「婚約指輪って何円くらいが相場なのかな?」

女性:「100万円くらいするでしょ。ダイヤモンド付いているんだから…」

男一同:「・・・」

男3:「確かに100万円のハリーウィンストンの婚約指輪を買わせてた女の子はいたけど…100万円は普通より高いんじゃない?」

男1:「○○子(女性の名前)は幾らくらいの指輪をもらいたいの?」

女性:「私は100万円とは言わないけど、80万円くらいの指輪は欲しい」

男2:「結婚指輪にはお金出すから、婚約指輪は5万円くらいじゃダメなの?笑」

女性:「むしろ結婚指輪の方は安くて良いわよ。5万円の指輪なら買わんでいいわ!笑」

男1:「80万円なら、俺はソファーを買いたい!!」

男3:「実際、20万円くらいの指輪じゃダメなの? 80万円使って豪華な旅行する方が良くない?笑」

女性:「20万円じゃダメでしょ。80万円の旅行かソファーなら、モノとして残るソファーの方が、まだ良い…」

ぐだぐだ 〜〜

と言うわけで、結局のところ婚約指輪の相場は分からず仕舞いでした。

そこで、婚約指輪の相場なんてネットで検索すれば誰でも分かるとは思いますが、あえて記事に纏めてみようと思います。

今回は、以下の2つを調査します。

  • 結婚した男性のうち、婚約指輪を彼女に贈った人の割合はどれくらい?
  • 婚約指輪の相場はどれくらい?

現代の結婚事情を調査! 婚約指輪を贈る人の割合は? 指輪の相場は??

いきなり調査結果に進みたいところですが、まずは日本で婚約指輪をプレゼントする習慣がいつ頃から始まったのか調べてみました。

実は歴史の深い婚約指輪の文化

婚約指輪の文化が始まったのは古代ローマ時代(紀元前753年〜西暦476年)のローマ帝国だそうです。思っていたより歴史のある文化でした。
そして、結婚指輪の文化の方が婚約指輪の文化よりも新しく、9世紀頃に始まったそうです。

婚約指輪の由来は諸説あり、以下のような説が伝えられています。

諸説1:女性を買った代金として
いきなり物騒な話になりましたが、古代ローマには「男性が妻を買う」という文化(考え方)があったそうです。「買う」といっても、妻候補の女性を販売する闇ブローカーが蔓延っていたという訳ではなく、女性の両親から「買う」のです。
女性の両親に対して「あなたがたが大切に育てた娘を頂きます。その代償として高価な指輪を前払いで支払います」という意味ですね。恐らく。。この頃、経済的に余裕のある人達は金の指輪をプレゼントしていたそうです。ダイヤモンドのカット技術が無かった事もありますが、指輪の意味を考えると換金性の高い「金」が好まれたのだと思います。

女性を買うと言うと物騒ですが、求婚する男性が女性の両親に対して価値のある物を支払う文化は、今でも残っていますよね。例えばアフリカの部族などは結婚をする際に男性側が女性側の家族に対して家畜を贈ったりします。日本の「結納」の文化も起源は同じような考え方かもしれません。

諸説2:忠誠の証として
現代では、男性が女性への忠誠(永遠の愛の証)として指輪を贈る印象が強いと思います。しかし古代ローマ時代は男性の方が社会的な立場が上で、女性の男性に対する忠誠の証として婚約指輪を付けさせていたそうです。「私の妻となり、忠誠を誓ってもらえないか?」と言ってプロポーズしていたのでしょうか?

女性からすると随分不快な文化だと思いますが、、あくまで古代ローマ時代の話ですよ!

諸説3:魔除けとして
”指輪には精霊が宿っている”というような信仰があり、魔除けの意味で婚約指輪を贈っていました。男性からすれば、愛する女性を災いから守りたいのは当たり前の衝動であり、とても良い理由だと感じますね!
婚約指輪ではありませんが、戦地に赴く男性に対して女性から魔除けの意味で指輪を贈るという文化もあったそうですよ。

ざっと婚約指輪の起源を紹介しましたが、

日本で婚約指輪を贈る文化が普及したのは戦後になります。古代ローマ時代から2000年くらい後の事です。

結納品の一つとして贈るようになった婚約指輪

日本で婚約指輪の文化が広まったのは1960年頃のようです。

もともと日本には結婚に際して女性側の家に結納を贈るという習慣がありましたが、その一つに婚約指輪が加わったという事です。

ただ、この頃の婚約指輪は真珠や誕生石を使った物が主流で、現代のようにダイヤモンドを使った指輪のシェアは10%〜20%くらいだったそうです。現代ではダイヤモンドを使った婚約指輪が定番ですよね。

では、何をきっかけにダイヤモンドの指輪が広まったのでしょうか?

実は、ダイヤモンドの指輪が広まったきっかけは、ダイヤモンドアクセサリ会社が仕掛けたテレビコマーシャルでした。

一気に商業臭くなりましたね…笑

1970年代にダイヤモンドビジネスを展開する大企業、デ・ビアス社(本拠地は南アフリア共和国のヨハネスブルグ)が日本市場を開拓するためにテレビコマーシャルを流しました。その時のキャッチフレーズが「ダイヤモンドは永遠の輝き」や「お給料の3ヶ月分」です。

そして、映画やドラマも活用し、婚約指輪はダイヤモンドを送るのが普通で、給料の3ヶ月分くらいが相場という文化が誕生しました。1980年代にはダイヤモンドを使った婚約指輪のシェアが70%以上になったそうです。

結果、高度経済成長も味方し、日本は世界第2位のダイヤモンド小売市場となりました。

このデ・ビアス社、メディアを使ったマーケティングの上手さには定評があり、欧米では既に戦前から映画、雑誌、ラジオを使って、ダイヤモンドが結婚指輪の理想であるという考え方を広めていたそうです。

歴史がかなり長くなりましたが、ここから本題です。

婚約指輪を贈る人の割合と、指輪の相場を見て行きましょう。

婚約指輪を贈る人の割合は??


ゼクシィの調査によると、結婚に際して婚約指輪を贈った(贈られた)カップルは 68% です。

これは、婚約の際に記念品を購入したと回答したカップルが 77% で、記念品のうち婚約指輪を購入したと回答したカップルが 88% だからです。

68%は自分のイメージよりは少ないですが、やはり婚約指輪を購入するカップルが多数派という事ですね。日本は「みんなと同じが良いこと」という価値観が他国に比べて根強いと思うので、自分も含め男性は婚約指輪を贈る方が無難ですね!

女性に比べて男性は指輪自体に価値を感じない人が多いといいますし、実際そうだと思いますが、、

男性の皆さん、婚約指輪に価値が有るか無いかなんてどうでもいいんです! 高価な指輪を贈るという行為に価値が有るんです!

婚約指輪の相場は??


こちらもゼクシィの調査によると、実際に贈られた婚約指輪の値段の平均は 35.4万円(首都圏は37.9万円) です。

購入者の割合が多い価格帯は、

  • 10〜20万円未満:13%
  • 20〜30万円未満:16%
  • 30〜40万円未満:32%
  • 40〜50万円未満:13%

となります。

相場は 30万円代 ですね

正直、ホッとしました。35万円くらいなら前向きな気持ちで出せそうです。
実際に30%くらいのカップルは30万円未満で購入するわけですし、「お給料の3ヶ月分」だなんて焦る必要は無さそうですね。

ちなみに、デ・ビアス社が「お給料の3ヶ月分」とコマーシャルをしていた時代に比べ、婚約指輪の相場は下がっているそうです。80年代後半のバブルの頃は実際に沢山の人が「お給料の3ヶ月分」の指輪を購入していたのかもしれません。

しかし現代でも、自分の周りには給料の3ヶ月分相当の指輪を贈った会社の同期や、100万円のハリーウィンストンを贈ってもらった知り合いがいます。彼らの男気は本当に凄いと思います。

加えて、婚約指輪の相場はその時の景気の状況にも左右されるようです。

仮に(日経平均が高い=景気が良い)とすると、日経平均が10,000円未満(現在は22,000円くらい)をうろうろしていた2012年の調査結果は平均33.3万円(首都圏)で、日経平均が大幅に上がった後の2016年の調査結果は 平均39.4万円(首都圏)です。円安の影響もあるかもしれませんね。

※出典(こちらのサイトを参考にさせて頂きました)
ゼクシィ結婚トレンド調査 2017
ゼクシィ:婚約指輪費用について気になるコト

まとめ


今回は婚約指輪を贈る(贈られる)カップルの割合と、指輪の相場を調査してみました。

結果、30万円〜40万円くらいのダイヤの指輪を贈る(贈られる)のが一般的であり、男性からすると無難であるという結論に至りました。

日本でダイヤの婚約指輪を贈る習慣ができたのは少々不純な理由でしたが、習慣として定着しているのは事実ですし、何より婚約指輪をもらって嬉しく無い女性は居ないと思います。

婚約指輪にネガティブな印象を持っている男性も、一度前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

また、今回は改めて”調べることの大切さ”を学びました。

婚約指輪の相場は30万円〜40万円でしたが、もっと高額だと想像していて、もし調べなかったら60万円くらいの指輪でも”普通だと思って”購入していたかもしれません。

結婚には婚約指輪以外にも色々とお金がかかります。女性からすると婚約指輪は高ければ高い方が嬉しいかもしれませんが、そこでお金を使い過ぎてしまうと、その後の2人の暮らしや子育てにも影響を及ぼす可能性があります。
(100万円の婚約指輪を50回払いで購入したら、約4年間、毎月2万円以上の返済が必要になります。そんな男性と暮らしたいですか?)

だから、企業の宣伝文句や巷の噂(「給料の3ヶ月分が相場らしい」とか)を鵜呑みにせず、しっかりと調べて、自分の収入に似合った費用をかけていくのが大切だと思います。

コメントを残す