使用頻度を考えることで浪費を防ぐ
浪費を押さえて効率的にお金を貯めるには、買い物をする時に「使用頻度」を考えることが重要です。例えば、3万円で毎日使う仕事カバンを買うのと、年に2、3回しか使わないキャンプ用品を買うのでは、同じ3万円の出費でも使用頻度の高い仕事カバンの方がより有効なお金の使い方だと感じませんか?
■使用頻度で買い物の優先順位を付ける
使用頻度低いものは無駄な買い物なのでしょうか? 個人によってやりたい事や価値観は異なるので、全くそうだとは思いません。しかし、限られたお金を効果的に使うという一点で考えると、使用頻度の高いモノから優先的に買い物をするのは一つの良い方法です。収入に合致したバランスの良い生活を促します。
【上の観点でバランスが良いと言えない生活の例】
- 休日しか乗らないマイカーは輸入車でピカピカだが、維持費とローン返済のために家賃の安い郊外の物件に住んで平日は長い通勤時間に耐える。
- 年に3回しか行かないスノーボード用品を買い揃えるお金が必要で、食費を切り詰める。
- 最新のゴルフクラブを持っているが、仕事のスーツは8年物
クルマを例にすると、
クルマを毎日の通勤を含む移動手段として使っている場合、クルマが無くなったら仕事に行けません。公共交通機関が少ない郊外に住んでるケースなどです。
反対に、毎日の通勤は電車で、クルマを使うのは週末の買い物とレジャーだけの場合。前者と比べてクルマが無くてもあまり困りません。買い物は電車でも行けますし、レジャーで必要な時だけクルマをレンタルすることもできます。
クルマの維持費は使用頻度に関わらず必要になります。(ガソリンや消耗品を除く)
前者に比べ後者の方が相対的にクルマが無駄な買い物と言えます。
■つい、使用頻度の低いものにお金を使いがち…
例えば、
・年に数回しか行かないゴルフの為のゴルフセット
・同じく年に数回しか行かないスキーやスノーボードのセット
・年に1、2回の海外旅行のために買ったブランドのスーツケース
・旅行の時しか持ち歩かない一眼レフカメラ
・月に1回も乗らなくなったロードバイク
などなど…
逆にこれらを買うために、生きていくために必要な食費や、毎日使う靴や鞄をケチるのはバカバカしいと思えます。しかし、そうやってお金を浮かして利用頻度の低いものを買ってしまう事が多いです。
「贅沢指数」を計算してみる
「贅沢指数」は勝手に作った造語です。価格/年間の利用回数で計算します。
まず、今持っているモノと、それを買った時の値段をExcelや紙に書きだします。スマートフォンのように毎月基本使用料がかかるものは、本体を勝った時の値段に1年分の基本使用料を合算します。
次にそれぞれ1年間の利用回数を考えます。そして買った時の値段を1年間の利用回数で割って贅沢指数を計算します。
計算した値を眺めるといろいろ感じることがあるかと思います。
私の場合は、仕事用の靴や鞄の贅沢指数が非常に低いことに驚きました。そして、それらにもっとお金をかけようと思いました。反対に、新しいMacが欲しかったのですが、そちらは想定以上に贅沢指数が高かったので、買うのを見送ることにしました。
【参考 先のクルマの例】
300万円の車を買うとします。
通勤にもクルマを使っていて年間の使用回数が300回の場合、贅沢指数=300万円/300=1万
週末使用で、年間の使用回数が60回の場合、贅沢指数=300万/60=5万
週末しかクルマを使わない人にとって、毎日クルマを使う人と比べて5倍もクルマは贅沢といういことです。
贅沢指数を買い物の判断基準の一つにする
現在持っているものの贅沢指数を、今後買い物をする際の一つの基準にしてみてはいかがでしょうか。物の値段で贅沢指数は大きく変わりますので、例えば分類をつけて、「家電については贅沢指数500までの製品にする」といったやり方です。