カードの設定を今すぐ見直そう! リボ払の設定に気づかず使い続けると超損しますw

1つ前の記事 > 楽天カードは何でリボ払いを勧める? リボ払いの手数料を計算してみた。

最近のクレジットカード、申し込む時に「リボ払い」がデフォルト設定になっている事があります。気づいていましたか? 私の友人はそれに気づかず数ヶ月間カードを使い、無駄に手数料を取られた経験があります。

今回は私の実際のカード利用状況を使い、もし私がリボ払いの設定に気づかずカードを利用していたら取られた手数料を計算します。驚きの結果になったので、心配な方は記事を読む前にご自身の設定をご確認ください…

リボ払いが申し込み時のデフォルト設定という罠

私の使っている楽天カードは、カード申し込み時にリボ払いがデフォルト設定になっていました。どういう事か説明すると、インターネットでカードを申し込む際、支払い方法の選択肢として初めから「リボ払い」にチェックが打たれていました。つまり申し込みをする際は意識的にリボ払いの設定を解除しないと、リボ払いの設定のままカードが発行され、気づかずにリボ払いでカードを使うことになります。

これでは、カード利用明細を確認してリボ払いの設定に気づかない限り、毎月手数料を支払い続けることになります。更に、毎月の利用額を把握できていないと、大きな買い物をしても翌月は少ない金額が引き落としになるので、「まだまだ支払いは余裕」と思い込んで支払い残高を予想外に大きくする可能性があります。

今回の検証内容

「私がカード申し込み時のデフォルト設定に気づかず、リボ払い設定のままカードを使い続けていたらどうなったか?」検証します。

デフォルト設定はこのようになります。

  • 支払い方法:リボ払い
  • 毎月の支払い金額:5,000円(支払い残高が20万円を超えると自動で10,000円に変更)

その他、毎月の利用明細はチェックしておらず、リボ払いになっている事に気づいていなかった場合を想定。(楽天カードの場合、郵送ではなくインターネットで確認が必要 ※オプションで郵送に変更可能)

検証には私の楽天カードの利用額を使います。(期間は2015/5~2016/7 ※2015/5月までしか履歴を遡れなかったため)
【実際のカード利用額】

日付 利用額(円)
2015/05 3993
2015/06 115980
2015/07 17871
2015/08 3993
2015/09 123233
2015/10 40730
2015/11 4723
2015/12 61516
2016/01 30993
2016/02 15303
2016/03 3993
2016/04 3993
2016/05 223403
2016/06 27846

※10万円を超えている月は、だいたい会社の飲み会の建て替えをしています。

手数料の計算

リボ払いの金利は殆どのクレジットカード会社で年利15%に設定されています。一月あたり1.25%になります。毎月の手数料は支払い残高の1.25%です。(※2016年7月現在)
毎月実際に支払う金額は、設定した支払い額(デフォルトは5,000円)+ 1月分の手数料

手数料を計算した結果

このようになりました。。

日付 利用額(円) 残高(円) 手数料(円) 支払い(円)
2015/05 3993 0 0 0
2015/06 115980 3993 50 4043
2015/07 17871 115930 1449 6449
2015/08 3993 127352 1592 6592
2015/09 123233 124753 1559 6559
2015/10 40730 241427 3018 13018
2015/11 4723 269139 3364 13364
2015/12 61516 260498 3256 13256
2016/01 30993 308757 3859 13859
2016/02 15303 325891 4074 14074
2016/03 3993 327120 4089 14089
2016/04 3993 317024 3963 13963
2016/05 223403 307054 3838 13838
2016/06 27846 516619 6458 16458
合計 677,570   40,569  

約1年間で手数料は4万円になりました! これは一括払いなら支払わなくてもよいお金です。

ちなみに、楽天カードはポイント還元率をウリの一つにしていますが、、677,570円の買い物で貰えるポイントは 6,775円相当です(ポイント還元率1%の場合)。一括払いなら約7,000円のプラスですが、リボ払いだと4万円の手数料を払っているので33,000円のマイナスです。

ここでリボ払いを辞めた場合…

2016/06の時点で高額な手数料に気づいて、今後リボ払いでの買い物を辞めたとします。しかし支払い残高は残っているので、残高の完済が必要です。ここで、私に貯金が無いという想定を入れます。
貯金が無いため、残高を一括払いすることは出来ません。そこで毎月の支払額を引き上げて、出来るだけ早く完済することを考えます。今回は、毎月の支払いを4万円まで引き上げたとします。すると、2017/07からの支払いはこのようになります。

日付 残高(円) 手数料(円) 支払い(円)
2016/07 515742 6447 46447
2016/08 469295 5866 45866
2016/09 423429 5293 45293
2016/10 378136 4727 44727
2016/11 333409 4168 44168
2016/12 289242 3616 43616
2017/01 245626 3070 43070
2017/02 202556 2532 42532
2017/03 160024 2000 42000
2017/04 118024 1475 41475
2017/05 76548 957 40957
2017/06 35592 445 36036
手数料合計   40,595  

リボ払いを辞めて残高が増えないようにし、毎月の支払いも4万円まで引き上げたにも関わらず、完済までに約4万円の手数料が必要になります。リボ払いを止める前に支払った手数料を合わせ、677,570円の買い物に対し、80,000円の手数料を支払うことになります。
毎月の返済額をある程度一定にできるなど、リボ払いのご利益もありますが、そのご利益に80,000円分の価値があるのか…

検証したパターンは稀なケース…?

今回の検証では2つの想定を入れました。

  • 申し込み時のデフォルト設定のままカードを使用する
  • 支払い残高の返済に充てる貯金が無い

カード利用者の統計情報などを調査できていないので、現実で今回の検証に当てはまるパターンのユーザの数を答えることはできません。しかし仕組み的には十分起こり得るパターンなので、注意が必要です。

注意したいこと

まず、カード申し込み時には設定をしっかりと確認をすることが重要です。場合によってはリボ払いも利用しようと思っても、デフォルトは一括払いに設定しておくことをおススメします。最近のクレジットカードには買い物の後にリボ払いへ変更できる便利な仕組みがあります。その時に毎月の支払額を見直すきっかけにもなります。次に、カードの利用明細は毎月確認することが重要です。利用明細を確認することで意図しない設定になっている事に気づいたり、カードの使い方を見直すきっかけになります。

最後に

今回、「カード申し込み時のデフォルト設定のまま、私が気づかずにカードを使い続けていたらどうなったか?」という観点で検証をしてみましたが、手数料の高さに正直ビックリしました。カード会社の立場で考えると、68万円を1~2年貸して8万円の手数料が入るなんて最高です。しかも、支払いが滞った際には訴訟を起こすことまで可能です。カード会社にとっては ”低リスク高リターン” リボ払いを勧める理由がとても分かりました。

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