テレビを見るほど格差が広がる理由
貯金と関係無いし、こういう記事を書くと嫌われると思いますが、自分の中でグッときたので書きます。
テレビを見る事で起こる格差拡大のメカニズム
日本国内の格差は拡大、世界の格差は縮小している
まず、日本では格差社会という言葉を頻繁に耳にするようになりましが、世界全体で見ると確実に格差は縮小しています。
例えば、日本人の平均収入が頭打ち(てか90年代から減少)になっているのに対し、他のアジアの国々の平均収入は軒並み上昇傾向。ベトナムでも一番人気のスマートフォンはiPhone。重い税金のせいで車の価格が日本の3倍もするにも関わらず、BMWやベンツが結構走っていました。中国に行くと、アウディやフォルクスワーゲンの多さに圧倒されます。車だけ見ると、日本の方が貧乏に思えるくらいです。
参考 > 中国・アジアの賃金比較と10年間の推移
さて、世界の格差が縮小する流れに加え、距離と言語の壁が低くなり、グローバル化が加速しています。僕の会社の外国人採用枠も年々増加していますし、海外の企業が続々と日本に進出しています。また、インターネットの普及で住んでいる場所とビジネスが切り離されつつあります。インターネットが無い頃にビジネスをしようと思ったら、まずは自分の住んでいる街でビジネスを始め、次に国内展開、更に上手くいったら海外進出という流れが普通。しかし、インターネットが普及したことで、アフリカに住んでいる人がいきなり日本人相手にビジネスをすることも可能になっているわけです。
このような社会になると、どうなるでしょうか?
先進国である日本に生まれた日本人の優位性は確実に薄れていきます。そして、世界の人々とフェアに能力だけで競わなければいけなくなります。
そのような社会では、個人の能力や経験を向上させない人は条件の良い仕事がどんどん奪われ、給料の安い仕事にしか就けなくなります。
テレビを見ていても能力や経験は向上しない
ここで言う能力や経験は、収入に繋がる能力や経験の事を指します。直接お金を稼げる能力や、条件の良い仕事につくのに有利な能力です。
バラエティ番組やテレビドラマを見ても能力や経験は向上しません。歌番組やニュースも同じです。ワクワクしたり気持ちをスッキリさせる為には役立ちますが、能力や経験の向上には繋がらないのです。
中には例外があるかもしれませんが(例えばテレビドラマの解説をブログに載せて収入を得る人とか、プロ野球選手のフォームを研究する事で野球を上達させてプロになる人)、おそらく全体の0.1%にも満たないでしょう。
だから、前の章で述べたような社会では、仕事以外の時間にテレビばかり見ている人は、どんどん収入が減ります。
テレビは見られる側が儲かるシステム
テレビタレントは豪邸に住んだり高級車に乗ったりと、裕福な人が多いですよね。テレビタレントを裕福にしているのは誰だと思いますか?
視聴者です
テレビタレントは人に見られる商売。沢山の人に見てもらえるほど(=視聴率が上がるほど)ギャラが上がり仕事の機会も増えます。彼らを失業させるのは簡単で、テレビを消す事です。
つまり、テレビを見る視聴者は見れば見るほど収入が減るのに対し、見られる側のタレントは見られれば見られるほど収入が増えるわけです。テレビ介した見る側と見られる側の所得格差拡大のメカニズム、理解頂けたでしょうか。
これはテレビやタレントが悪いという訳ではありません。タレント側でも日々の鍛錬を怠ってテレビばかり見ていたら収入が減ります。