【ベトナム一人旅 #3】ベトナム人と一緒にブンタウの山を登る 〜ブンタウの美しい景色〜

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種を無事入手できたので、ブンタウに来た目的は果たせました。

時間はちょうど12時くらい。このままホーチミンに戻るのも勿体無いので、ブンタウを観光する事にしました。ネットで検索をすれば、ブンタウを紹介する日本のサイトが沢山出て来ます。

そこで、先ずは「タウ寺」という仏教寺院に向かいます。現地では有名な由緒正しいお寺だそうです。

【タウ寺の場所】

 

タウ寺へ

さっそくタクシーに乗ろう。

そう思いましたが、ホーチミンに比べてタクシーが少ない。捕まえられる気配が無かったので、一旦バスセンターに戻る事にします。バスセンターなら客待ちのタクシーがいるのでは無いかと思ったからです。

しかしバスセンターにもタクシーがいない。どこの会社のタクシーなのか判らない車は少し止まっていますが、運転手がいません。昼時なので昼食に出ているのでしょうか!?

タウ寺まで6キロ。歩く距離では無い。自分にとって東南アジアあるあるですが、地図だと近そうに見えても実際は遠い事が多い。地図の縮尺の感覚が日本と違うというのか、地図上はすぐ隣の通りでも、意外と離れていることが多い。区画の間隔が日本より広いのかもしれません。

 

ここで、ブンタウに到着した時に、ホーチミンで声をかけてくれた欧米人の女性がバイクタクシーに乗っていたのを思い出しました。

バイクタクシーで行く事にしました

これまでバイクタクシーの類は勝手に声をかけてくるのが普通でした。なのでバスセンターの前をウロウロしてみます。しかし誰も声をかけて来ない。要らない時はしつこいくせに、本当に必要な時には居ないという…。

なので、こちらからバイタク風のおっさんに声をかけてみました。「タウ寺、知ってる?」という感じに。

バイタク風おっさん「ああ、知ってる知ってる。あっちの方だ」

方角は教えてくれるが、「乗れ」とは言われない。ちょっと困った感じの雰囲気を出すとようやく、「分かった、連れて行ってやる。70,000ドン(約350円)でどうだ!?」となった。

6キロを350円。きっと現地の相場よりは高いに違いない。しかし日本基準だと安い。しかもビーチ沿いの通りをバイクで走るなんて面白そうなので、そのまま「OK」しました。

思った通りバイクでの移動はアトラクションに乗っているような楽しい時間でした。そして思っていた以上に距離がありました。途中で事故ってるバイクを見た時は、少し怖くなりました。

タウ寺の様子

タウ寺は思っていたよりも小さかったです。しかし建物は美しくて、厳かな雰囲気があります。日本とは違う線香の香りが、ベトナムらしさを感じさせて良いです。

気になったのは参拝客が自分以外に一人もいなかったこと。屋台も少ない。曜日や時間のせいなのでしょうか? 紹介されていたサイトの写真には人で賑わうタウ寺が映っていたのに…

全体像。本堂の前に大きな観音像が立っている。

本堂

本堂の中。中に入ってお参りするには、敬意の観点から、靴を脱ぐ必要があります。ハーフパンツも多分NGです。

本堂の周りは様々な像が祀られています。


お寺に入ったところで、スズメ(たぶん)の屋台がありました。大量のスズメです。お参りで使うのか、家で飼う用か、はたまた食べる用なのか、目的は分かりません。

デュンとの出会い

タウ寺からの帰り、案の定…タクシーが全然いない。参拝者は自分だけだったし…。さっきのバイタク(っぽい)おじさんに待っていてもらえば良かった。。

次の目的地であるキリスト像までは海沿いの道を一本。仕方がないので強い日差しの中、歩いて向かいます。途中でタクシーがいれば拾います。

すると500メートルくらい歩いたところで、大きなマリア像が現れました。カトリック系の施設で、教会もあるようです。広場や駐車場もあります。(GoogleMap参照) ベトナム人の1,2割はキリスト教徒だそうで、東南アジアだとフィリピンに次いで多いそうです。

マリア像の写真を撮ります。

すると、タクシー発見!

駐車場から出て行くところで、思わず合図。止まってくれて、ドライバーが「May I help you?」と言いました。
このドライバー、デュンというベトナム人の青年。ここから予想しなかった展開になります。

ドライバーのデュンにキリスト像まで行けるか確認。

デュン「OK!」

イナゾウ、乗車。

そしたら、デュンが「君はキリスト教なのか?」と聞いてきます。

実は、デュンは真面目なクリスチャンだそうで、車のキーホルダーはキリスト、スマホの壁紙は先程のマリア像。イナゾウがキリスト像に行きたいと言ったので、イナゾウも自分と同じクリスチャンなのかと思ったそうです。

キリスト教じゃなくて、どちらかと言うと仏教だと答えると、デュンは不思議そうにしています。日本人はあまり宗教を気にしないんだと言うと、思わず苦笑いをしていました。

デュン「とりあえず今日は神を信じているんだろ?」

イナゾウ「もちろん」

デュン「じゃあ一緒にキリスト像行こうよ!」

ということで、タクシーで送ってもらうだけでは無くて、二人でキリスト像を観光する流れになりました。
ちなみに、タクシーに乗った時から、お互いに言葉が通じなかったので、またもGoogle翻訳の登場です。ここまでも、これ以降も、「疲れた!」「あれは日本人?」「中国人の観光客は多いのか?」みたいな簡単な英会話以外は、全てGoogle翻訳を介しての会話です。

キリスト像は小高い山の上に立っているので、初めに700〜800段程、階段を登らなければいけません。デュンは道路脇の駐車スペースにタクシーを駐車して、山登り開始です。

デュンのタクシー

登る前にデュンがペットボトルの水を買ってくれました。水を買ってくれた理由は登っている途中で気づきました。

登るのめちゃくちゃキツイ

正直、階段を数百段も登るとは思っていませんでした。何度か休憩し、一緒に写真も撮って、登ります。

 

ついにキリスト像が現れます。遠くから見るより大きいです。

事前に調べていた情報ですが、キリスト像は中に入って登る事が出来ます。そして肩の部分から外に出られ、ブンタウの景色を眺める事ができます。

 

ただし、事前に調べたサイトには乗っていなかった注意事項があります。

像に入る時は、靴を脱ぎ、カバン、帽子は外さないといけません。これはキリスト像に敬意を払うという意味合いが強いです。カバンについてはポーチのように小さなものであれば許されるかもしれません。入り口に見張りのおっさんがいて、そのまま入ろうとする人に対して脱ぐように声をかけています。なお、施錠できるロッカーなどの設備は見当たりませんでした。

デュンがいたので、像に入ろうとする前に問題なく靴もカバンも帽子も外せましたが、知らずに入ろうとして入口のおっさんにベトナム語で声をかけられると、何を言ってるか訳が分からないと思います。

今回、不意であったので、現金やパソコンが入ったカバンを下に置いたままで登る事に。。内心ハラハラしながらキリスト像を登りました。(入口のおっさんは荷物の見張りという意味合いもある。たぶん。※自己責任でお願いします)

入口のおっさんと、この時は床タイル修復の業者が来ていました。

キリスト像からの眺めは最高です。ブンタウに来る事があれば、一回は登った方が良いと思います。



キリスト像にも登って満足。更に荷物も無事で一安心。ただ二人とも汗だくなので、ビーチ沿いのカフェに移動して冷たいものでも飲もうという事になった。

ブンタウのビーチとしては、「Back Beach」が有名であり、レストランや屋台などの設備も充実しているそうです。実際にBack Beachはバスセンターからも近く、ロシア人らしき観光客もいました。

 

「今度は自分が奢るよ。」という事で、デュンにビーチ沿いをゆっくり流してもらいながら、良さそうなビーチサイドのカフェを探します。そしてありました。この、「ビーチクラブ」というバーの横にあるプール付きのレストランバーです。GoogleMapだとロシア語で店の名前が出て来ます。今回の旅の目的地、ニャチャンもそうですが、ブンタウも居着いているロシア人が多く、ロシア人経営のバーなのかもしれません。


ここで、自分はサイゴンビール(40,000ドン)とデュンはスムージー的な飲み物(ノンアルコール)(40,000ドンくらい)を注文。一緒にGoogle翻訳で会話をしながら1時間くらい過ごしました。

その後、16時のホーチミン行きのバスに乗るため、デュンにバスセンターまで乗せてもらいました。

タクシーの運賃ですが、正直、デュンには半ばガイド的な感じて付き合ってもらっていたし、こちらからガイドを頼んだ訳では無いにしろ、時間を拘束している訳なので、それなりに多めに支払いを求められる(ガイド料とか)のも仕方が無いと思っていました。少なくともキリスト像に登ったタイミングからはそう思っていました。

しかし、デュンは「友人になったのに申し訳ないのだが…会社の車なので…」という事で、メーターの料金を払えないかと、とても恐縮そうに言う。色々回って、料金は180,000ドン(900円)でした。

なんと、、デュンは好意でいろいろと付き合ってくれたのだ。ただの良い人。。 またもボラれる的な考えが回った自分に反省。

デュン的には、友達みたいに一緒に遊んだのに最後に運賃をくれと言うのは忍びないと思ったようです。メーターについては乗車時に確認したので、初乗りがやたら高いという事はなく(ホーチミンの初乗りは11000ドン(55円)か12000ドン(60円)だったと思う)、メーターの回転もやたら早いと言うことは無かったです。

結局、ほんの少しお礼も追加して支払いました。
帰りも蓋(FUTA)バスのお世話になります。16時のチケットを無事に購入し、デュンと記念撮影。
ブンタウでの軌跡

帰りも快適な蓋(FUTA)バス。席は自由席です。

帰りも案の定、ホーチミンの中心街から少し外れた所(2区)で降ろされました。乗り換えのバスを待つ間、色んなバスが来たりバイタクおっさんに声を掛けられたりしましたが、先ほどの記念撮影をしてくれた女性グループ(何組かの母、娘、その孫の組み合わせ)が、自分と目的地が同じという事で、同行させていただく事に。

そのうちの一人、娘の方(子持ち)は、かなり英語が堪能で、しかも日系企業で働いているという事で、とても親切にしてくれました。ありがとうございます。

イナゾウの手が出ない iPhone X を持っていたりして、恐らく裕福な方です。
無事、行きと同じバス会社のオフィス前に到着しました。時刻は18時半頃。
その後、一旦ホテルに戻り、チェックイン。

20時前、ご飯を食べに夜のホーチミンに繰り出します。そして旅行者では辿り着けないと言われる日本人街のスナックを探します。

>>【続き】 夜のホーチミン 〜日本人街に行ってみる〜

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