【ベトナム一人旅 #2】ブンタウで依頼品探し。〜親切過ぎるカフェの兄貴〜

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バスでブンタウへ

早朝のホーチミン。到着早々、ホテルに荷物を預けてブンタウに向かいます。
今回、親族から買い物をいろいろ頼まれているのですが、その一つが、ブンタウのとある店で販売されているらしい、”Hat giong suong sam”という、良く分からない植物の種。

ブンタウはバンコクのパタヤ、日本の江ノ島とも言うべき、ホーチミンから日帰りで行けるビーチリゾート。バスで2時間。水上バスで90分かかります。
今回はバス会社の近くのホテルを確保したので、バスで向かいます。バスの方が水上バスよりも安くて、片道100,000ドン(500円)です。水上バスは200,000ドン〜300,000ドン(1000円〜1500円)くらいらしい。

ブンタウまでのバスを運営しているバス会社は、FUTA(フタ?)というベトナムでは有名な会社らしいです。ブンタウの他に、遠くはハノイやダナン行きのバスも出ています。


FUTA Bus Line の公式ホームページ

バスの路線、料金、所要時間、時刻表はこちらで確認できます。
路線と料金、路線毎の時刻表はこちらから(路線毎の時計マークを押すと時刻表が表示されます)

このバス会社のホーチミンのチケットオフィスは、9月23日公園やバックパッカーストリートの近くにあります。前の道路からバスが発着しています。

 

(恐らく他のバス会社もブンタウ行きのバスを出していますが、蓋(FUTA)が良いとネットで書いてあったので、そうします。)

チケットカウンターに着いた時点で7:30分。8時のバスを予約しました。

 

少しの間、バス会社の待合場所で時間を潰します。隣におしゃれなバインミー(サブウェイのような、ベトナム風サンドイッチ)の店があったので、購入。鶏肉サンド。35,000ドン(175円)。ベトナムで175円ってどうなの? と思うかもしれませんが、クオリティの割にはとっても安いと思います。屋台で買うともっと安く、50円程度です。

待合場所でサンドを食べていたら、欧米人風の女性に「どこへ行くの?」と聞かれたので、「ブンタウ」と言うと、「一緒ですね」と、軽く意気投合。彼女は恐らく7時過ぎにチケットを買ったらしく、バスを大分待っているとのこと。(8時の前は7時のバス)。

 

8時になり、いよいよバスが到着〜! と思ったら、バス会社の駐車場からハイエースのようなバンが出てきて、「これに乗ってくれ」とのこと。ウェブサイトに載っている赤い綺麗なバスだと思っていたため、少々落胆。。人が少ないからミニバスか…。 

と思っていたら、ホーチミン市内を少し抜けたところで観光バスに乗り換え。

 

途中一回、パーキングエリアのような所に寄って、出発から2時間弱でブンタウのバスターミナルに到着。バス会社の時刻表には所要時間3時間とされていたので、道が空いていたためか、実際は所要時間より早く到着するみたいです。

東南アジアのバスは寒いくらいエアコンが効いていると言われることがありますが、エアコンの吹き出し口を閉じてしまえば問題なかったです。

バスの運転については、これはインドもタイも中国も同じでしたが、基本的にクラクション鳴りまくりです。日本では、余程の事がない限りクラクションを鳴らさないと思いますが、こちらは自分の存在を知らせるために鳴らすのが基本。決して煽っている訳ではなく、安全のためです。ウインカーとかハザードランプのようにクラクションを使うのです。

バスターミナルの前にはファミリーマート。ほっとする瞬間。

 

タネ屋探し

ブンタウのバスターミナルに到着し、まずは目当てのタネ屋さんを探します。事前に地図をもらっているので、楽勝…

と思いきや、地図上の店の場所に来てもそれらしい店舗が無い。大通りから一本入った路地で、完全に住宅街になっている。2回くらい通っても店が無い。唯一商店らしき店が一軒あったが、どう見ても雑貨屋さん。しかも店の犬に吠えられて入れない…

 

「本当は大通りにあるんじゃ無いか!? Google Mapの間違え。」と思って通りを探しますが、無い。

 

大通りでタネ屋を探しても見つからない。。。
すると、カフェを発見。疲れたし、喉も乾いたので入ることに。そして、あわよくば、タネ屋を知らないか聞いてみよう。

(ちなみに、店の前に現行のマツダ CX-5(自動車)が停まっている。これ、日本だと300万円くらいだけど、ベトナムは自動車の関税がバカ高く、日本の2.5倍くらいの値段になるらしい。だから、この車は現地だと750万円。平均所得が日本よりずっと低いことを考えると、、いったいどんな人が乗っているのか気になる…)

どうやらコーヒーショップらしい。が、壁に貼ってあるメニュー(ベトナム語)が読めない。しかもカウンターの女の子に注文しようとするが、こちらの英語が下手くそ過ぎるのか、相手が英語を話せないのか、上手く通じない。

女の子は兄貴らしき人(20台前半くらい?)を連れて来る。しかし兄貴とも英語が通じない。

 

困った、、お互いに、苦笑い。

しかし、こちらには強力なアイテムがある。”Googleの翻訳アプリだ”

 

周りを見るとコーラを飲んでいる人がいる。そこで、「コーラをください」と日本語で入力し、翻訳されたベトナム語を見せる。すると、、通じた。

Google翻訳すごい…

 

「ああ、コーラね、あるよ。」という感じで笑顔でジェスチャー。

そこでついでに、「この店を知ってますか?」と入力して、翻訳したベトナム語と、地図と店のホームページを見せる。しかし、すぐは分からない様子。そこで店の住所を見てもらう。そしたら、店のiPadでも探してくれて、「近くだな〜」という反応。

(ちなみに、相手がiPadを持っている事が分かると、相手がそれなりの生活が出来ている(つまりお金に瀕していない)人だと分かり、なんとなくホッとします)

この後、「近くだよ」で終わるかと思ったら、なんと店の電話番号に連絡してくれた。そして、何と兄貴がバイクに乗せて連れて行ってくれると言う。注文したコーラはテイクアウト出来るよう、女の子が氷を入れたカップと一緒にビニール袋に入れて渡してくれた。

コーラは15,000ドン(約75円)。

バイクで連れて行ってくれるなんて、なんて親切な。後でお礼(バイクタクシー代)は請求されるだろうが、近くだし、法外にはならないはず。。

兄貴のバイクの後ろに乗り、バイク出発! もちろん自分はノーヘル。でも大丈夫だ、近くだから。。

出発するとすぐに、さっき自分が探した住宅街の路地に入った。やっぱり場所は合っていたのか!? しかし、兄貴も色々と確認しながら探すがそれらしい店はない。

 

>> 何て分かりにくい店だ!! <<<

地元の人でも見つけられないなんて。。

 

そこで、兄貴、もう一度お店に電話をする。店の人に通りに出て来るように依頼したようだ。

通りの日陰で1,2分休憩をしていると、チェックシャツの日本人みたいなおじさんが出て来た。もちろん日本人ではない。おじさんのナビで店に向かう。そこは待機していた日陰から50メートルくらいの畑。(なんだメチャクチャ近いじゃないか)

でも、ここじゃ一人では絶対に辿り着けなかった。店のロゴも無い。ただの畑。

ともかく、無事に着いて良かった。
ここで兄貴のバイクを降りる。そして、「タクシー代ちょうだい」的な事は全く言われない。なのでお礼を言って、30,000ドン(150円)を渡そうとしたら、「いらないよ」というジェスチャー。そしてそのまま笑顔でバイクをUターンさせて戻っていた。

なんて親切な兄貴…普通に良い人。「タクシー代取られるだろう」なんて考えた事に対して、とても恐縮な気持ちになった。

本当にありがとうございます。

 

畑を見ると何人かのスタッフが植物を段ボール箱に梱包している。
どうやら、ここはインターネット販売がメインのお店らしい。店のおじさんに欲しい種(”Hat giong suong sam”)のメモを見せると、「ああ、これね、あるよ」という反応。値段を確認したらメモやHPに書かれている通り。そこで2袋を依頼する。2袋で400,000万ドン(約2,000円)。

 

中身はよく分からないけど、やたら「高い種だ…。」

 

ちなみにホームページ(ベトナム語)に書かれている通りなので、高値を要求された可能性はほぼ無い。

 

今度はおじさんのバイクに乗って店へ。
そしたら、何度も探した通りの、民家の1軒がおじさんの店だった。こんなの分かるはずない。店の前に看板も出ていない。店の軒先きで種を用意してもらい、お金を払う。そして、種を植える時期や、買いに来た理由など少しおしゃべり。おじさんは英語が話せる。

次来るときは電話してくれ〜 との事で、電話番号の交換を提案されるが、あいにく自分は電話のできないSIMなのだ。おじさんに伝えると、おじさんの番号をメモに書いて渡してくれた。

ありがとう! おじさん。

 

という事で、無事にタネを購入。

初めから難しいミッションだった。。

 

その後、バイクで送ってくれた兄貴にもう一度お礼を言うため、兄貴のカフェに戻る。

兄貴に無事に買えた事を伝えると、「グッド グッド」のジェスチャー。
そして、さっき買ったコーラの袋を見せ、グーグル翻訳で「お店で飲んでいっていい」をベトナム語に訳して兄貴に見せる。

兄貴、「OK、OK」

という事で、一仕事終わった後のコーラは美味かった。
【お詫び】この辺り、タネ屋探しに必死で、助けてくれた兄貴含め、全然写真が撮れていませんでした。申し訳ございません…
【追記】帰国後にタネの検疫を実施しました
種子を日本に持ち込む際は検疫を受ける必要があります。簡単な申請書を書き、検疫は5分程度で完了しました。手数料等もかかりません。※2018年10月からは輸出国(今回で言えばベトナム)の検疫証明書が必要になっているので注意してください。

ワザワザ買いに行こうという変わり者はいないと思いますが、種屋さんのHP、場所、兄貴のカフェの場所をアップします。
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種屋の名前: TRẠI CÂY GIỐNG SƯƠNG SÂM
種屋のHP:http://suongsam.com
種屋や兄貴のカフェ(cafe milano)の場所:

兄貴のカフェ(Google Map)

ブンタウに行った際は、ぜひ兄貴のカフェへ

 

この後、ベトナム人のデュンと知り合い、一緒に山登りをする展開になります。

 

>>【続き】 ベトナム人と一緒にブンタウの山を登る 〜ブンタウの美しい景色〜

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