30代 独身サラリーマン。ローンを組んでマイホームを買うのが嫌な理由 前編

今回はマイホームの話し。

マイホームについては人それぞれ様々な価値観があると思います。「お金が貯まるまで要らないや〜」という人がいれば、「出来るだけ若いうちにローンを組んで買うべきだ」と言う人もいます。「マイホームは資産だ」と言う人がいれば、「マイホームは負債だ」と言う人もいます。

タイトルの通り、30代 独身サラリーマンの僕は、「マイホームをローンを組んでまで買いたくない」と考えています。

前述の通り、人それぞれ様々な価値観があるので、僕と同じような考えを持っている人がいれば、「おかしい」と言う人もいると思います。

しかし何はともあれ、今回は僕がローンを組んでマイホームを買うのが嫌な理由を書いてみようと思います。

これからマイホームを買おうか悩んでいる方へ、一つの考え方として参考にして頂ければと思います。

また、所詮は独身のサラリーマンが考えているような理由ですので、どうか「戯言」程度に聞いて頂ければと思います。

ローンを組んでマイホームを買うべきじゃない、6つの理由

さっそく、一つ目の理由から…

ローンを完済するまで自分の家にはならない!

「いきなり何言ってるの??」って思われるかもしれません。
「マイホームは名前の通りマイホームなんだから自分のもの。賃貸とは違うんだよ」って思われるかもしれません。

しかし冷静に聞いてください。ローンで買っている時点で、マイホームは貴方の物ではありません。例え書類上の名義は貴方になっていても、実質マイホームは貴方の物ではありません。

それじゃあ、誰のものかと言うと…

貴方にお金を貸している銀行のものです。

理屈を説明しましょう。とても簡単です。

ローンを組んでマイホームを建てる時、建てるマイホーム自体をローンの担保にするのが一般的のようです。担保なんですから、もしローンが払えなくなった時は、未返済のローンの代わりにマイホームが没収されます。

賃貸物件に住んでいて家賃を払えなくなったら、どうなりますか? →家を追い出されます(立ち退き)
それでは、ローンで購入したマイホームに住んでいて、ローンが払えなくなったら、どうなりますか? →家を追い出されます(差し押さえ)

「一緒じゃん!!」

そう、一緒なんです。マイホームを買って、「これで住む場所には困らなくなった」と思いたいかもしれませんが、ローンを組んでいたら賃貸と状況はほとんど同じ。「お金を払えなくなったら、出ていけ」 です。

これで分かりましたか? ローンで買ったマイホームは実際には購入者の物ではないのです。だって、本当に自分の物だったら追い出されたりしないでしょ。実際は銀行が大家をやっている賃貸物件に住んでいるようなものです。本物の賃貸との違いは、自分の好きなように改造をしても怒られない事くらいじゃないでしょうか。

とは言え、「そんな、少しローンを払えなくなったくらいで追い出されないでしょ!?」と思うかもしれませんが、そんな事ないです。その根拠に、マイホームを担保にしてローンを組む際は「抵当権設定契約」を銀行と結ぶのが基本です。この「抵当権設定契約」は「もしローンが払えなくなったらマイホームを競売にかけてローンを回収しても良いですよ」という契約です。だからすぐに追い出されるか追い出されないかは銀行の気分次第なところで、銀行がその気になれば法的権利を行使してすぐにマイホームを取り上げる事が可能です。

自分のものにならないのに、マイホームだと言って家を買うのは馬鹿らしい… これがローンでマイホームを買いたく無い1つ目の理由です。

利息が半端ない! マイホームは銀行を太らせる機械だ!

今は低金利の時代、90年頃のバブル時期と比較すれば非常に良心的な金利でローンを組む事ができます。しかし元々の借入額が大きいため、金利として支払う絶対的な金額はとても大きいです。

例えば、3,000万円をフラット35(金利が変わらない35年払いの住宅ローン)で借り入れたとします。2018年2月現在、金利(年利)は1.40%〜2.05%となっています。(2018年2月 金利情報 を参考)

これはかなり低い金利だと思います。例えば、みずほ銀行のカードローンの金利は2.0〜14.0%(2018年2月時点)ですよ!
今回は金利(年利)を1.5%として、利息として支払わなければいけない金額を計算します。果たして、幾らくらいになるでしょうか。

下記のサイトを使用してサクッと計算をさせて頂きました!
(参考)一般ローン 返済額シミュレーション イー・ローン

結果、

借り入れ額(元金) 利息 支払総額
30,000,000 8,579,239 38,579,239

※元利均等返済で計算
※ボーナス払いは無しの設定

なんと低金利にも関わらず、850万円くらいの利息を支払わなければいけません。850万円ですよ!

3,000万円をキャッシュでポンと払って家を買ったお金持ちがいるとして、家を買うついでに850万円のベンツも買いました。「はい、使ったお金は貴方と一緒!」でも、貴方の方は「クルマなーし!」みたいな状況ですよ。そう考えると、ローンで家を買うの…勿体無く無いですか??

反対に銀行の立場になって考えてください。3,000万円を一度貸したら、後はほぼ待っているだけで850万円の利益が入るんです。しかも貸した相手が返せなくなったら担保にしている家を競売にかけて現金化する権利まで付いているんです。こんな上手い儲け方が他にありますか? もっと貸したいと思いませんか?

20年、30年もリスクを背負い続けられますか?

はい、まず貴方は賃貸物件に住んでいるとします。

隣に騒音おばさんみたいな迷惑な人が引っ越してきて、暮らしにくくなりました。どうしますか?
→引っ越しますよね! (迷惑料を取るとか、引っ越し費用を取るとかは別の話として…)

大雨で床上浸水に遭ってしまいました。家の中は泥だらけでめちゃくちゃです。しかも何時また同じ事が起こるか分かりません。。どうしますか?
→引っ越しますよね!

大地震が起こって、住んでいるマンションが少し傾いたそうです。どうしますか?
→引っ越しますよね!

では次に、ローンで購入したマイホームに住んでいるとします。

隣に騒音おばさんみたいな迷惑な人が引っ越してきて、暮らしにくくなりました。どうしますか?

大雨で床上浸水に遭ってしまいました。家の中は泥だらけでめちゃくちゃです。しかも何時また同じ事が起こるか分かりません。。どうしますか?

大地震が起こって、住んでいるマンションが少し傾いたそうです。どうしますか?

どうしますか??

そう言う事です。賃貸と同じ時のように即答出来る人は少ないでしょう。僕も即答できません。

自然災害はもちろん、隣人とのいざこざも、生活をするうえでのリスクです。賃貸に住んでいれば引っ越すだけで問題が解決しますが、ローン返済中のマイホームに住んでいたらスグに引っ越すわけにはいきません。賃貸とローン返済中のマイホームでは、生活するうえでのリスクの大きさが違うのです。

こんなのはレアケースと思われるかもしれませんが、2ヶ月や3ヶ月先の未来ではありません。30年とか、35年間もずーっとこのようなトラブルに巻き込まれずに平穏に暮らし続ける自信はありますか?? あなたの努力でどうにかなる問題でもありませんよ。

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