インフレ派? デフレ派? デフレ派だった自分がインフレも良いかもと思えた理由
マクドナルドがハンバーガーとチーズバーガーを60円と80円で販売していた時代を知っていますか?
そんなデフレ時代に育った僕はもちろんデフレ派。物価が下がれば下がるほど嬉しい。
でも、政府はインフレ率 年2% なんて目標に掲げて取り組んでいますよね。本当何でなんだと、、迷惑だと。
政府のやる事は僕の財布を苦しめる事ばかりだと…
例えば、政府は円安を推進して、金利を下げてお札を刷り刷りしてました。その結果、1ドル120円を超える円安になったのですが、、結果、僕の給料はほとんど変わりませんがapple製品の価格が一気に上がりました。appleが日本での販売価格を決める時の為替レートが変わったからです。1ドル100円で値段設定されていたのが、120円に変わったんです。結果、14万円台から買えたMacbook Proが、税込17万円以上出さないと買えない存在に…
iPhoneの値段も上がりましたよね。
こんなふうに、不平不満ばかり抱いていたいのですが、最近、インフレについては少し考え方が変わってきました。
インフレも良いかも
と思えてきたんです。
今回は、そんなふうに考え方が変わった理由を書きます。
デフレ信者のサラリーマンがインフレも良いかもと思えた理由
まず、インフレとは継続的に物価が上昇する事です。それに連動するかたちで給与水準も上昇するというのが、一般的に言われているセオリーです。
コンビニで売られている商品の価格が2倍になって、コンビニの店員の時給も2倍になるイメージです。
何かの記事に、「日本がデフレ路線に進んでいなかったら、今頃はサラリーマンの平均年収が900万円くらいになっていた」と書かれていました。
直感的に年収が増えるのは嬉しいですが、その分、物価も上昇したら使えるお金は一緒なので、「今と同じじゃん」と思っていました。これまでは。
でも、海外に行く事を考えたらメチャくちゃお得だって気付いてしまったんです。(気づくの遅いよ!)
例えば、ヨーロッパに行った場合、「北欧のマクドナルドに行くとビッグマックセットが2,000円近くする」なんて話も聞きますが、インフレで給料が2倍になっていて、為替レートは変わらなければ、今の1,000円程度の感覚になるんです。
更に例えば、ベトナム。
ベトナムのコンビニに行くと、缶ビールが50円で買えるんです。50円も十分安いですが、インフレで給料が2倍になれば、ベトナムのビールは今の感覚で25円程度になるんです。
但しこれ、あくまでインフレで給料も増える場合の話し。
今の政府の取り組み方だと、「物価だけ上昇して給料は増えない」なんて声もありますが、それだと大問題!
日本はインフレにならないとまずい!?
ここまでは、インフレで給料が2倍になったら良いな〜 という話しでしたが、むしろインフレにならなかったらマズいんじゃないの?という話しをします。
今、アジアを中心に物価と給与水準が今までに無いペースで上昇しています。大手企業の初任給は日本よりも中国の方が良い場合だってあります。例えば、中国のアリババやHUAWEIのエンジニアの初任給は50万円程度で、既に日本を超えているそうです。
日本はこれまで”先進国”としてアジアの中で裕福なポジションにいましたが、このままでは他のアジアの国々に抜かれてしまうかもしれません。
抜かれたら悪いのか? と思う人もいるかもしれませんが、抜かれたら今のような生活は出来なくなります。
日本で買える多くの物は、「made in china」だったり「made in vietnam」だったりと、アジア諸国で作られています。これらの物は、今はまだ人件費が安いお陰で比較的安価に入手できますが、アジア諸国の物価と給与水準が上がれば今のように安くは買えなくなります。国が発展すれば資源の消費量も増えるので、市場の原理で石油の値段も高騰する事でしょう。
そうなれば、今と同じ給与水準で日本人は今と同じレベルの生活を維持出来なくなります。
だから、インフレで物価と給料をアップさせるというのは、今の日本の生活水準を維持するには必須だと言えるのです。
まとめ
今までは感覚的にデフレが良いなと思っていましたが、海外に行く事を考えたり、成長目覚ましい隣国の経済状況を考えると、むしろインフレにならないとヤバいんじゃ無いかと思えてきました。
ただし、給料も上がってこそのインフレなので、官民が協力してバランス良く成長させていく必要がありそうです。